Nikon EM リトルニコンと呼ばれた名機 

リトルニコン、若年層を狙ったカメラ
発売は1980年3月。
ニコンが珍しく普及機として作ったカメラ。当時F3の子供と言われた。そういわれてよく見るとたしかに全体の雰囲気はF3に似ていなくもない。絞り優先AE専用機で、露出補正は+2Evのボタンがあるのみという割りきりである。もっとも感度設定がやりやすくできているので、細かい補正がやりたかったら感度をいじればいい。
価格は4万円ジャスト。ただしレンズとついでにワインダ−なんかを買っちゃうとそんなに安くもない。
どうということのないカメラであるが、あの大先生、田中長徳氏が何故か絶賛している。あれは誉めすぎではと思うのだが。

みのかんのEM
ファインダ−の内部がごみだらけということで、ジャンク扱いで購入したのが7年前。レストアは簡単だったのでお買い得だった。ワインダ−は中野のフジヤカメラで中古予約をした。一週間ほどで見つかったという連絡が入り購入。
このカメラは小さくて軽いので、苗場登山に持っていった。少しでも荷物を軽くしたいという消極的理由であるが、僕のリュックには子供たちの飲み物のジュ−スとかがぎっしり。ひぃひぃ言いながら、5合目まできたので休憩ということになり、やっとこの重いジュ−ス類を飲んでもらえるかなと喜んだら、親父が「そこに水のみ場があるよ」といったら、全員が湧き水を飲んでしまい、僕のリュックは軽くならず、結局山頂までそのままだった。
こんな根性なしであるため、山岳写真を撮る人たちを僕は尊敬している。登山道具一式だけでも重いというのに、中判カメラをさらに一式持っていくなんて僕にはとても真似できない。
せいぜいリトルニコンにズ−ムを2本。コンパクトカメラにしないだけまだましかなと考えている。

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